防水工事は種類によって耐用年数や特徴が違う!失敗しない選び方とは?
2021.11.18住宅を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスといえば、外壁塗装や屋根塗装などのイメージが多いのですが、「防水工事」も検討したいメンテナンスです。
「防水工事は馴染みがなく、施工する必要性やタイミングがわからない」という人も多いでしょう。
そこで今回は、防水工事の特徴や耐用年数、依頼する際の注意点などについて、詳しく解説します。
防水工事とは?
防水工事とは、雨風などによる建物へのダメージや、経年劣化による隙間からの雨漏り、住宅内部の部材の腐食などを防ぐ施工です。
防水工事は、一般的に屋根やベランダなど、日光による紫外線や雨風の影響を受けやすい箇所の防水性を高めます。
ダメージを受けた住宅を放置しておくと、建物を支える梁や柱などが腐食し、最悪「建物崩壊」という事故を起こす危険性があります。
大きな事故を起こさないためだけではなく、建物の経年劣化を防ぐ働きもあるため、防水工事は必要性の高い施工といえるでしょう。
防水工事をするタイミング
防水工事を考えるタイミングは、住宅環境によって大きく変わります。
・雨漏りしている
・屋根やベランダのひび割れが目立つ
・施工した防水シートが剥がれている
・雨が降ると屋根やベランダに水たまりができる
・防水工事をしてから10年以上経過した など
防水工事は「1度施工したから完了」ではなく、10年を目安にメンテナンスが必要です。
防水加工に優れた塗料で外壁塗装することで、雨漏りを防ぐことはできますが、防水工事より効果は低いでしょう。
防水工事の種類は全部で4つ!特徴は?
防水工事といえば、水を弾くシートや材料などを施工するだけではありません。
施工の種類は4種類あり、それぞれ特徴が違います。
業者へ依頼する前に、住宅にはどの種類が適しているのかチェックしておきましょう。
防水工事:シート防水
シート防水は建物へ雨風の侵入を防ぐため、シート状の材料を敷いたり貼り付けたりして施工します。
「塩ビシート防水」と「ゴムシート」の2種類あり、それぞれ特徴が違います。
塩ビシート防水 | ゴムシート | |
特徴 | 紫外線などの影響に強い | 伸縮性に優れている |
メリット | ・複雑な形状でも施工可能
※熱風でシートを溶かす ・下地調整の必要性はほぼなし ・施工が簡単 |
・温度による影響が少ない
・施工エリアの影響が少ない ・施工期間が短く費用が安い |
デメリット | ・外部破損に弱い(取り扱いに注意)
・つなぎ目処理をしないと漏水する |
・下地が平らでないと施工できない
・シートが薄く衝撃に弱い |
防水工事といえば、ゴムシートが主流でしたが、最近は熱に強い塩ビシート防水を使用するケースが増えています。
防水工事:塗膜防水(FRP防水)
塗膜防水は、無機質素材で強度を高めたプラスチック材をベースに施工する方法です。
FRP防水のFRPは、「Fiberglass Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)」の略語で、軽量で強度が高いことから、船や自動車、温泉などにも用いられています。
防水シートと違い、塗膜防水は、ガラスマットへ液状の樹脂を塗布していくスタイルなので、施工時間がかかるのがデメリットです。
また、他の防水工事比べて費用が高くなりますが、防水性が高いというメリットがあります。
防水工事:アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトを含ませた合成繊維不織布を重ねて、施工する方法です。
防水シートへ重ねて施工するため、他の方法より高い防水性を誇ります。
また水だけではなく紫外線にも強いため、経年劣化のスピードも遅いのがメリットです。
熱工法で施工をする場合、煙やアスファルト特有の臭いが発生するので、工事前に近隣への連絡が必要でしょう。
防水工事:ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のウレタン塗料を必要箇所へ塗布する施工方法です。
他の防水工事と違って、つなぎ目のない仕上がりで、高い防水性が期待できます。
また、液状なので、屋根やベランダなどの形状を問わず、柔軟に施工できるのもメリットです。
現在の防水工事は、多くがウレタン防水を採用しています。
メンテナンス性はもちろん、費用が非常に安いため、何度も塗り替えして防水性を高められます。
防水工事の耐用年数と費用は?種類別にチェック
防水工事は、種類によって耐用年数が違います。
防水工事の種類 | 耐用年数の目安 | 費用目安(m2あたり) |
シート防水 | 10~15年 | 4,000~8,000円 |
塗膜防水(FRP防水) | 10~12年 | 6,000~8,000円 |
アスファルト防水 | 15~20年 | 5,500~8,500円 |
ウレタン防水 | 8~12年 | 4,500~7,000円 |
M’sペイントではこちらの費用よりお安く実現が可能ですので是非お問い合わせください。
防水工事についてのお問合せはこちら
どの方法で施工するか悩んだときは、特徴だけではなく、長期的なメンテナンス費用も考えるのがポイントです。
防水工事前の注意点!どの業者へ依頼するべき?
防水工事は専門業者、ハウスメーカーや塗装業者などでが対応しています。
依頼する場合、次のような業者には気をつけてください。
・訪問営業で安いプランを提供する業者
・見積もりの内容が簡素
・「今日契約すると~」と急がせる業者 など
業者へ依頼する際は、必ず見積書の作成を依頼し、過去の実績、誠実な質問の受け答えができているかをチェックしましょう。
相場以上に大幅な値引きをする業者や、見積もりが「作業一式」など簡易的な内容の業者は、注意が必要です。
まとめ|防水工事をするなら種類の特徴を知っておこう
防水工事は、種類によって施工できる箇所や費用、耐用年数が違います。
「熱に強い」「衝撃に弱い」など、特徴が異なるので、施工する箇所に適した防水工事を選びましょう。
どのような防水工事にすべきか迷われる場合は、ぜひ当社へご相談ください。