外壁材の耐久性は種類で違う!特徴や選び方の注意ポイントを解説
2021.11.17家の顔ともいえる外壁材は、材質や色・デザインなど、選ぶ種類によって見た目の印象が大きく変わります。
また外壁材は、種類によって耐久性が違うため、選ぶ前にそれぞれの特徴を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、外壁材の耐久性や特徴を種類別に詳しく解説します。
外壁材の選び方のポイントも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なぜ外壁材は必要?役割を知ろう
外壁材の役割は「家のデザイン性を高め、雨風から住宅を守るだけ」と思っていませんか?
もちろん間違いではありませんが、外壁材は他にも役割があります。
・室内の温度を快適に保つ
・住宅を地震から守る
・火事の延焼被害を防ぐ
・住宅の外や中の音漏れを防ぐ
例えば、扉を開けた部屋と閉めた部屋では、部屋の温度や物音の感じ方がまったく違います。
外壁材も扉と同じように、住宅にとって大切な役割があるのです。
外壁材は種類によって特徴が違う!
外壁材といえば、昔の住宅でよく見かけるモルタルや、現在7割近い住宅が採用するサイディング外壁をイメージするでしょう。
しかし、外壁材は他にも種類があり、それぞれ材質や機能性、費用などが違います。
外壁材の種類 | 特徴 | 費用(m2当たり) |
コンクリート | ・原料は「セメント・砂・水」
・耐久性や施工の手間、コストのバランスがいい |
3,000円~10,000円 |
モルタル | ・原料は「セメント・砂・水」
・コンクリートよりデザイン性が高い ・サイディングではできない加工あり ・外壁材の中でコストが安い |
1,500円~4,000円 |
タイル | ・原料は「粘土」
・自然の影響を受けにくく傷が付きにくい ・古い築数を感じさせない |
7,000円~9,000円 |
ALCパネル | ・原料は「軽量気泡コンクリート」
・コンクリートより軽い外壁材 ・耐火性や耐熱性に優れている ・耐水性は劣る |
7,000円~15,000円 |
窯業系サイディング | ・原料は「セメント、混和剤、繊維質」
・デザインが豊富で採用率が高い ・サイディングの中でコストが安い ・耐水性は劣る |
3,500円~5,000円 |
金属系サイディング | ・原料は「アルミニウムなど(金属板)」
・サイディングの中で一番軽い ・耐熱性に優れている ・1年中、室内温度を快適に保つ ・自然災害による傷や高温による変形が生じやすい |
4,000円~6,000円 |
木質系サイディング | ・原料は「無垢材(木)」
・築年数によって木本来の風合いが出る ・エリアによって使用禁止(耐火性が劣る) ・耐水性が劣る(カビや黒ずみが目立つ) |
6,000円~8,000円 |
樹脂系サイディング | ・原料は「塩化ビニール樹脂」
・重さは窯業系の約10分の1 ・ひび割れや熱に強い ・耐震性に優れている |
7,000円~9,000円 |
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最近の住宅は、ほとんどがサイディング外壁です。
サイディング外壁の種類によっては、住宅に採用できない場合もあるので気をつけましょう。
外壁材の耐久性はどれくらい?
外壁材の耐久性は、平均で10~12年前後です。
築10年経過すると、住宅はさまざまな部分のお手入れが必要といわれますが、外壁材もそのうちのひとつです。
外壁材の耐久性は、種類によって違うので、チェックしておきましょう。
外壁材の種類 | 耐久性の目安 |
コンクリート | 15~20年 |
モルタル | 5~10年 |
タイル | 10~15年 |
ALCパネル | 10~15年 |
窯業系サイディング | 7~8年 |
金属系サイディング | 10~15年 |
木質系サイディング | 7~10年 |
樹脂系サイディング | 10~20年 |
数ある外壁材で、耐久性が高いのは、「コンクリート」「樹脂系サイディング」の2つです。
コンクリート外壁は、住宅の基礎部分や駐車場などでも使用するほど強固で、液状の物質を使うため、さまざまなデザインを表現できるメリットもあります。
樹脂系サイディングの耐久性は10年の差があるので、環境によっては築10年でリフォームを必要とする場合があります。
外壁材の耐久性はメンテナンスで変わる!
外壁材は、紫外線を浴びたり雨風を受けたりと、自然による影響で表面がどんどん劣化します。
どんなに耐久性に優れた外壁材でも、直射日光の当たりやすい住宅や、海の近くで潮風を浴びやすい住宅などは劣化が早まります。
住宅の立地環境によって、早い段階でメンテナンスが必要ということを覚えておきましょう。
新築住宅を購入すると、ハウスメーカーや不動産の会社から、築1年、2年、5年(以降5年毎)など定期点検の案内があるかと思います。
定期点検では、住宅内部の不具合、外壁材のひび割れや塗料の剥がれなどをチェックするため、ぜひ点検を受けるようにしましょう。
外壁材は雨・湿気から家を守り「雨漏りを防ぐ」「室内にカビを発生させない」といった役割があります。
たとえ定期点検に費用が発生したとしても受けた方がいいでしょう。
外壁材は耐久性の高さで選ぶべき?選び方のポイント
外壁材は耐久性だけではなく、防火性・耐熱性・メンテナンス性など総合して考えるのがポイントです。
選び方に悩んだときは、次の表を参考にしてください。
外壁材の種類 | 価格 | デザイン性 | 耐久性 | メンテナンス性 (コストパフォーマンス) |
コンクリート | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
モルタル | ◎ | ○ | △ | △ |
タイル | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
ALCパネル | △ | ○ | ○ | ○ |
窯業系サイディング | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
金属系サイディング | ◎ | ○ | ○ | ○ |
木質系サイディング | ○ | ○ | △ | △ |
樹脂系サイディング | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
外壁材は種類によって特徴が違うため、何を重視するかを明確にしましょう。
まとめ
外壁材の耐久性は、選ぶ種類によって変わります。
選び方は、耐久性だけではなく、メンテナンスや住宅を快適にする機能性も一緒に考えましょう。
外壁の困りごとや悩みごとがありましたら、当社にぜひご相談ください。