クリア塗料の種類について解説!耐用年数や費用の違いもチェック
2021.11.11住宅は雨風や紫外線などの影響によって、外壁の色褪せや汚れなどが目立ってきます。
しかし、できるだけ美しい状態をキープしたいですよね。
新品のような輝きや外壁のデザイン性を保ちたい場合は「クリア塗料」がおすすめです。
今回は、クリア塗料の特徴や種類について、詳しく解説します。
クリア塗料ってなに?
クリア塗料とは、名前の通り「無色透明の塗料」です。
一般的な外壁塗装といえば、ホワイトやブラックなどの顔料を含んだ塗料を使って、外壁を塗っていきます。
外壁の色をチェンジしたり、今より色の濃い塗料を塗布することで色褪せを改善したりしますが、クリア塗料は無色透明なので景観は今とほとんど変わりません。
クリア塗料は種類で特徴が違う
クリア塗料の色は1色のみですが、種類によって耐用年数の目安が違います。
種類 | 耐用年数の目安 |
アクリルクリア塗料 | 約5~8年 |
ウレタンクリア塗料 | 約8~10年 |
シリコンクリア塗料 | 約10~12年 |
フッ素クリア塗料 | 約12~15年 |
クリア塗料は着色する顔料が含まれていませんが「塗膜を均等にする」「機能性を高める」「添加剤や耐久性を強化する」などの目的ために、合成樹脂が含まれています。
同じアクリルクリア塗料でも、「溶剤1液」と「水性1液」に分けられ、種類によって耐久性の強さが変わってくるので、選ぶときは機能性をしっかり確認しましょう。
クリア塗料の種類によって費用は変わる?
クリア塗装は、種類で耐久性が違うだけではなく、費用面も変わってきます。
一般的な費用費用の参考は以下になります。
種類 | 費用の目安 |
アクリルクリア塗料 | 1,400円~1,600円/m2 |
ウレタンクリア塗料 | 1,700円~2,200円/m2 |
シリコンクリア塗料 | 2,300円~3,000円/m2 |
フッ素クリア塗料 | 3,800円~4,800円/m2 |
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アクリルクリア塗料は、種類の中でも一番安いのですが、フッ素クリア塗料に比べて耐用年数はおよそ半分しかありません。
クリア塗料の種類を選ぶときは、費用だけではなく耐久性も一緒に考えるのがポイントです。
また、外壁塗装は塗料の他に、足場代や養生代、高圧洗浄代、外壁の修復代などが発生します。
トータルでいくらかかるのか、外壁塗装を契約する前に見積もりで確認してもらいましょう。
クリア塗料をするメリット
クリア塗料で外壁塗装をすると、どんなメリットがあるのかチェックしておきましょう。
艶ありでピカピカ外壁へ
クリア塗料は「艶あり」「3分艶あり」「艶消し」の3種類から選べます。
艶ありタイプを選ぶと、外壁全体に光沢感が増して、まるで新築のような仕上がりになります。
また、クリア塗料は、どの種類も外壁表面に保護膜を作るため、表面がフラットになり排気ガスや花粉といった汚れを落とす働きも期待できます。
塗装回数が少ないから施工が早い
一般的な外壁塗装は、3回塗りを基本としています。
しかし、クリア塗料は下塗りの必要性がないため、2回塗るだけで施工が終わります。
外壁塗装の天敵は水分なので、雨の日や台風が近づく日は工期が1カ月延長されるケースも珍しくありません。
また住宅を囲むように組まれた足場の煩わしさなどから、工期を早めてもらおうとすると、作業員の増員により追加費用の発生も考えられます。
その点クリア塗料は塗装回数が少ないため、梅雨や台風の発生が多いシーズンでもスピーディーに仕上げてもらえますよ。
サイディングのデザインが残せる
クリア塗料は無色透明なので、タイル調やウッド調などのサイディングを採用した住宅にぴったりです。
顔料を含んだ塗料で塗装すると、せっかくの外壁デザインが台無しになる可能性もありますが、クリア塗料なら、サイディングの色柄や住宅全体の風合いを生かすことができます。
チョーキング現象が少ない
外壁塗装後によく起こりやすいのが、チョーキング現象です。
チョーキング現象とは、外壁表面にチョークのような白い粉が浮き出ることをいい、原因は塗料に含まれる顔料の劣化です。
クリア塗料には顔料が含まれていないので、チョーキング現象の悩みはありません。
艶めく外壁をキープできるのは、大きなメリットでしょう。
クリア塗料をするデメリット
クリア塗料で外壁塗装することで、どんなデメリットがあるのかチェックしておきましょう。
外壁の劣化が目立つ
クリア塗料は、今までの外壁の色やデザインは変わらないため、カビによる黒ずみやひび割れが生じた部分は修復が必要です。
そのままの状態で外壁塗装すると、トラブル部分をクリア塗料によってコーティングするような形になるため、塗装後の修復は困難です。
景観にも大きな影響があるので、事前に外壁の劣化を把握しておきましょう。
外壁によって塗装できない
無色透明のクリア塗料なら、どんな外壁とも相性が良いように見えますが、実際は塗装に向き不向きがあります。
例えば、光触媒やフッ素でコーティング加工したサイディングは、クリア塗料の使用ができません。
そのまま塗装してしまうと、クリア塗料が上手に付着せず、ムラのある仕上がりになるでしょう。
コーキングには塗装できない
クリア塗料は、サイディングの目地を埋めるコーキング部分には、塗装できません。
マスキングテープなどでしっかりガードせずクリア塗料で塗装すると、塗膜の剥がれやひび割れなどのトラブルが起こる危険性が高いです。
まとめ|クリア塗料は種類で機能性が変わる!
クリア塗料は、種類によって耐久性や費用が違うため、予算や求める機能性に合わせて選ばなくてはいけません。
また、顔料を含む塗料と違って、撥水加工したサイディングやコーキング部分には塗装できないなど、いくつか注意点もあります。
クリア塗料を利用するときは、知識が豊富で施工経験豊富な業者に依頼することがポイントです。
外壁塗装を検討される場合は、多数の施工実績を持つ当社にご相談ください。